Kazaa Liteとは何ですか?

Kazaa Lite(珠に「K-Lite」と呼ばれます)は、「スパイウェア」を含んでいないP2P共有ソフトで、Sharman Networks社によって作られた有名なKazaa Media Desktop(しばしば「オリジナルKazaa」「KMD」等で呼ばれることがあります)の改変バージョンです。この2つのソフトウェアは殆ど同じ機能と外観を持ち、非常によく似ています。最も大きな違いは改変バージョンであるKazaa LiteはオリジナルKazaaが持っている「スパイウェア」や「アドウェア」のいずれも含まれていないということです。

Kazaa Liteはあらゆる種類のメディアとソフトフェアを共有することができます。他の一般的なファイル共有ソフトのKazaaやGrokster、iMesh(そして過去にはMorpheus・・・今ではGnuttellaネットワークに接続しています)と同じようにFastTrack P2P ネットワークシステムに接続する「FastTrack」クライアントです。

Kazaa Liteは複数のユーザーからファイルを最も効率的に帯域を使用してダウンロードすることを保証します。また、破損したダウンロードをリジュームしたり、最後に進行していたダウンロードを再開することができます。つまりFast Trackは非情に強力で、非情に素晴らしいP2Pシステムということです。

Kazaa Liteの作者はオリジナルKazaaがユーザーから望まれていないサードパーティー製のソフトウェアを含んでいるという事実を憂慮して、そのソフトウェアなしで使用することを望みました。以上の理由でクリーンなバージョンが作られました: Kazaa Liteです!

Kazaa LiteはオリジナルKazaaと少しも違いはありません。全ての付加ソフトウェアがなければ同じプログラムになります。我々はプログラムのどんなソースコードも持ち合わせていません。プログラムへ大きな変更を加えたり、新機能を搭載するといったことは殆ど不可能です。それにも関わらず、我々は機械コードのいくつかを変更することによってプログラムへの大きな改良を行うことに成功しました。それがプラグインと外部ユーティリィティです。

Kazaa LiteとKazaa Media Desktopとの違いはなんでしょうか?

Kazaa Liteの利点といえばスパイウェアやアドウェア、広告を全く含んでいないということです。その上K++ Loader と KL Extensions プラグインによって多くの付加機能が加えられています。

K++について(通称:Kpp)

K++はKazaaプログラムの機能のいくつかを向上させるためのローダです。これはrandom nut氏によって作成されました。

K++はKazaa Liteをあなたのマシンのメモリ上に読み込みます。一般的にプログラムを実行する時、この動作はWindowsによって行われます。この二つの違いはK++はプログラムをロードしている間にプログラムコードの部品を改変するということです。このようにしてKazaa Liteによって使用される内部機能のいくつかを変えることが可能になりました。

この追加機能の一部は以下の通りです:

-「さらに検索」の回数を無制限にしました
- 複数ソースからのダウンロードの方式を改善しました
- 参加レベル(PL)を最も高いレベルに固定します
- サードパーティ製のDLLをロードしません
- 到達することがないようなソースは.datファイルに保存されません
- デバッグオプション
- ネットワーク名を変更可能

Kazaa Liteは無料ですか?

はい。100%フリーです。プログラムは無料で、その使い方も自由です。それを使用する為に一銭のお金も必要ありません。

P2P(ピア=ツー=ピア)とは何ですか?

ファイル共有とは、あなたのコンピュータ内に保存されているファイルを他の人にも開放し、彼らがそれをダウンロードしていった結果として、彼らの共有もあなたの共有の一部となり、あなたのファイルの存在を確実にする行為です。また、それぞれのユーザーは巨大なオンラインコレクションを構成する為にファイルを共有します。あなたはKazaa Liteのようなファイル共有ソフトウェアを使用することによって、このコレクションからあなたの興味のあるものを検索し、他のユーザーのハードディスクからダウンロードすることができます。

この考えは元々Napsterによって一般的になりました。Napsterはその後新しいバージョンのファイル共有プログラムを作るために閉鎖されました。Napsterでは共有できるファイルの種類が音楽ファイルに限定されていましたが、これとは違いKazaa Liteは色々なメディアを共有することができるようになりました:オーディオファイル、ビデオクリップ、写真やソフトウェアアプリケーション等。あなたが音楽バンドをやっているなら、Kazaa(FastTrack)ネットワークによってあなたの曲を認知させ、有名にさせるようにするのはとても良い考えです。新進映画制作者も同じように作成した映画を公開することもできます。

ファイルが他のユーザーのハードディスクから直接あなたのハードディスクに直接ダウンロードできることから、ピア=ツー=ピアと呼ばれます。現在Webでファイルをダウンロードする時には大きいサーバーからそれを得ることになります。大勢がファイルをダウンロードする為にこのサーバーに接続している為、サーバーでは多くの帯域を使用することになります。全てのユーザーのコンピュータが巨大サーバーを「見上げる」為、この構造は階層構造と呼ばます。FastTrackネットワークはあらゆるコンピュータがサーバーを持たず、全て同じレベルになります。彼らはお互いにコミュニケーションしてそれぞれファイルを転送し合います。これはそれぞれのマシンがそれほど帯域を必要としないことを意味します。Kazaa Liteなら、帯域を最も効率的に使用し、異なったユーザーから同じファイルの断片をダウンロードすることすらできます。

FastTrackネットワークの歴史

FastTrackは長くて複雑な歴史を持っています。Napster崩壊の前には、OpenNapがMusicCityと呼ばれるサブコミュニィティの主役でした。最も大きいOpenNapコミュニィティではおよそ2万人が参加していました。しかしながらRIAAがこのネットワークを潰した為OpenNapの栄光は長続きしませんでした。OpenNapの物語が終焉を迎えようとした頃、MusicCityのP2P支配に向けた行進が始まろうとしていました。

地球の反対側のオランダのアムステルダムでは、プログラマの小グループがP2Pネットワークを変革させようとしていました。当時分散P2Pネットワークはまだ揺籃期で、Gnutellaがこの特徴を持っていた唯一のネットワークでした。あなたも記憶しているかもしれませんが、当時のGnutellaは遅く、効率が悪く、信頼できるようなものではありませんでした。しかしながら、2001年3月に新しいネットワークが産声を上げました・・・それがFastTrackです。

FastTrackはGnutellaの分散特性を取り入れ、更に「スーパーノード」という要素を加えました。スーパーノードは一時的なインデックスサーバーとして動作し、ネットワークの安定性を補助します。これらのスーパーノードという概念はあらゆる権力の制御の外で存在しています。その技術はP2Pクライアントプログラムに組み込まれています。当時それはKazaaでした。強力なコンピュータによって連結される高速なインターネット接続を行っているなら、あなたは多分スーパーノードになっているはずです。

この概念は瞬く間に流行した為、FastTrackのユーザーベースは実質的に成長しました。2001年4月20日にはFastTrackの人口はおよそ2万人でしたが、6月6日にその人口は15万を超えるまでに成長しました。

FastTrack人口増加の強い推進力に部分的に貢献したのはMusicCityの膨大なユーザーベースでした。2001年4月20日に、MusicCityユーザーは彼らのOpenNapネットワークを閉鎖し、それに変わる待望のネットワークに生まれ変わりました。MusicCityはMorpheusと名付けられたクライアントに期待していたものを再発見しました。Kazaaと同様にMorpheusはFastTrackネットワークに接続することができました。MusicCityは表面上の小変更でそれらのソフトウェアを使用する為にKazaaからライセンスを受けました。

そこからの状況は良いことずくめでした。どんなファイルタイプも検索してダウンロードする能力、信じられないレジューム機能、及び複数分割ダウンローディングを引っさげて、FastTrackネットワークはP2Pネットワークのトップの座からNapsterを引きずり落とす道を歩み始めました。そしてそれはあっという間に終わりました。本当にNapsterを打ち倒したのです。2001年後半にはファイルの全容量が過去の巨大ネットワークを凌いだのです。

FastTrackを取り巻く世界は薔薇色になるかと思われましたが、いよいよ秘められた問題がその鎌首をもたげ始めたのです。FastTrackの成長は歴然となりました。そして、著作権所有者が事態を憂い始めたのです。Kazaaは国際音楽同業者組合(IFPI:International Federation of the Phonographic Industry)オランダ支部に訴えられ、2001年11月に敗訴しました。法廷はKazaa社に1日あたり4万ドルの支払い命令することになったのです。

2002年1月21日、Kazaaは最早オランダ在住の企業ではなく、Sharman Networksという海外の企業の手中にあるということが発覚しました。この移転はKazaaが自国で直面していた潜在的閉鎖という運命からKazaaを守ったのです。自体はそこから更に迷走することになります。オランダの控訴裁はKazaaのソフトを利用してユーザーが著作権侵害行為を行ったとしても、Kazaaはその責任を負わないとの判断を下しました。これで11月の判決がひっくり返ったのです。こういう推移を経て事態は沈静化の方向に向かうかに見えました。

ところが、実はFastTrackの歴史にはもう一回山場があるのです。2002年2月24日頃、Morpheusユーザーは突然FastTrackネットワークに接続できなくなったことに愕然としました。MusicCity陣営はこの原因をKazaa/FastTrackからの攻撃によるものだ、との簡単な説明のみを理由にライセンス料を滞納し始めたのです。この経緯からKazaa社は2社間の契約を取り消し、FastTrackの1.5バージョンはMorpheusには永遠に搭載されなくなってしまいました。現在FastTrackネットワークで生き残っているのはKazaaとGroksterだけです。

FastTrackの歴史の次の転機はKazaaに寄生し、隠蔽されていたBrilliant Digital社のP2Pネットワークが契機となった、Kazaa Liteの勃興です。AltNetと呼ばれるこのネットワークの寄生は信頼できるクライアントとしてのKazaaに多くの疑問を投げかけました。さらに広告ウェアがKazaaとGroksterに組み込まれた時、"Kazaa Lite"と"クリーンGrokster"と呼ばれる同じ成り立ちのソフトが人気を集めました。

KazaaとGroksterの2社はそれらのような2社のアドウェア戦略に相反するソフトウェアの出所を探り、排斥させることに躍起になりました。中でもGrokster社は熱心で、「クリーンGrokster」を配布していて配布停止・開発終了要請に従わなかったいくつかのウェブサイトを閉鎖に追い込みました。

FastTrackの所有権は広範囲の会社にあります。オリジナルのKazaaの所有権(Kazaa BV)はソフトウェアの権利をSharman Networks社に売却しましたが、FastTrackプロトコルのメンテナンスの統制の権利は保持していました。その後、Kazaa BV社はBlastoise(dba Joltid)と呼ばれる別会社によってFastTrack技術をライセンスしました。以下の抜粋はFastTrackがSharman Networks、AltNet(以前はBrilliant Digital)、Joltid(以前はKazaa BV)との合弁事業であることを示します。

『BlastoiseはFastTrack P2P - KazaaとGroksterのP2Pネットワークを操作する基本的な技術テクノロジーのデベロッパー- 技術のデベロッパーによって保有される。BlastoiseはFastTrack技術の権利を所有している。我々の合意に準じて、BlastoiseはAltnetの発行した株式の49%を取得した』

この原稿を書いている時点でFastTrackネットワークは300万人以上のユーザーを持っています。これはNapsterのピークよりも2倍程多い人数です。

(この記事の大部分を記述するのにSlyck Tomの助言がありました)